ピーターの法則 Wiki
1)能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
2)時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
3)その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。
面白いなこれ!
ピーターの法則としてよく知られているルール
「常に20パーセントの人間が80パーセントの仕事を行う」
言い得て妙とはこれ如何に(笑)
確かに
「コミュニケーション能力不足(無口)ではあるが、技術力に長けた有能な人材が実績を積むことによって昇進し、管理職に就いた場合、元々のコミュニケーション能力不足であるが故に部下の管理がおぼつかずその地位では無能となる。」ってことを見てきた気がする。
あるんだよ、これ!
昔々、ある先輩がその事業所では、部下やアルバイト達に好かれ、運営業務もスムーズにこなし、売上げ向上の実績を積んだことで本社勤務に昇進(課長)したとたん、部下の実績をさも自分の手柄の様に装い、それで評価されているのを見たことがある。(これには驚いた!)
この法則・・・逆を言えば
「平社員の時点ではさほど有能とは思えなかった人材が、何かの切っ掛けで昇進し、管理に携わったとたんに有能な実力を発揮することがある。または、昇進(地位が向上)する毎にますます有能さに磨きがかかる」こともあり得る。
もっとも、こんな事例は希有なことで、ほぼ埋もれるだろうけど(笑)
(特殊な状況下であることが条件だろう。戦争とか・・・あっ!この場合ってヤン・ウェンリーか!)
また
「ハロー効果」と言うのもあって、これまたくせ者でもある。
人事評価のエラーを示すものとして、「ハロー効果」と呼ばれる認知バイアスがある。これは、評価対象について別の顕著な特徴が影響して評価がゆがめられるという現象だ。
例えば、学歴やスポーツに優れている、字がうまい、人格的に優れているという思い込みなど、成果とは別の要素がバイアスとなり、評価対象への成果が上乗せされるのだという。これはポジティブな方向だけでなく、無口や不愛想、付き合いが悪いなどが災いし、ネガティブな効果をもたらすこともある。
さて「ハロー効果」はおいといて(笑)
「ピーターの法則」に乗っ取らない評価・考課方法としてはどのようなのが適切なのかというと・・・それは・・・
「昇進ではなく、昇給に重きを置く」ことらしい。
昇進=昇給という図式がスタンダードであるわけだから、こればっかりは評価する側の能力が問われるだろうなぁ・・・(ここで
「ハロー効果」が関わるわけだけど、評価する側が無能であったらオワコンだわ)
まぁ「銀英伝」なんかでは
「無能であることが美徳とさせる社会」が正常な社会体制であり、一部の天才達によって動かされる社会は歪んでいるらしいけど(笑)
で、
「有能か?無能か?」の差は何かってことなんだけど、これは目前の課題について「やりきれるか、やりきれないか」じゃないかと思う。
有能な人材は、目前の課題についてそれを解決しようとする努力を惜しまない。やりきろうとする。
無能者は、やりきろうとせずに放棄するか、他者にゆだねる。
実際、身近にそういった人材がいて「ありゃりゃ」って思うことがある。
新しい職に転ずれば、必要な技量として求められることがあるわけだし、何とかその課題を納めようとするはず。
もちろん、先任者、先輩からすれば、ヒントやアドバイスを送るわけだけど、まずそれらを意に介さない(笑)
自分も自らなりにまとめた資料、練習問題など説明を交えながら渡してみたのだけど、後日確認したら「あぁ、それやってません」って応えだった。
これって、あきれるよね。そこでこれ以上は手を貸すことをやめるよね。
で、信頼関係なんて築けないよね(笑)
それなりの地位に就いた経験があるらしいけど、「ピーターの法則」をしって納得してしまった。
[訂正]
「ピーターの法則」そのものでは無く、プルチーノらが、「計算機を使ってその動向をモデル化し、様々な昇進ルールを比較した。すると、最も優秀な者と最も無能な者を交互に昇進させる方法と、無作為に選ばれた者を昇進させる方法が、ピーターの法則の影響から逃れ、組織の効率を最も高くすることができた」について2010年の
イグノーベル経営学賞を受賞でした。
すいません。