その後もいろいろあったんだけど、まだ会社勤めは続けていた・・・ところがある日、突然会社に行けなくなった、家から出られなくなった。
上司や同僚が心配して訪ねてくれたけど、声が震えて何にも答えられなかった・・・
それでも腹が減れば食べものを買いに得なくてはならなかったから、インスタントラーメンを箱買いして糊口をしのいでいた。金も無かった。
ある時、ガス代集金が来て払わなくてはならなくなった時、手持ちが無く、ちょうど記念にと取っておいた聖徳太子の一万円札で払ったなんてこともあった。
縊死しようと思って部屋を整理し、手紙をいくつも書いて机に並べて、良さそうな場所を探して3度は実行しようとした。もう一歩のところで死ねなかったけどね。
そんな時、直接の上司である社長が「退職願」の書類を持ってやってきた。
出勤しなくなって2ヶ月弱の頃・・・
まぁ、社員として役に立たないんだから「辞職しろ」は当たり前だわ・・・
それでも「数日考えて答えを出しなさい」と言ってくれた。
そうこうしている内に思いついたのが「どうせ最後と思うなら、唄を唄いに行ってみよう!」って事で、浜松駅前まで行ってStreet Liveしてた。誰も聴いてくれるわけなど無かったけど、いろいろ唄い続けてた。
つづく
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