合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、英: fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。
経済用語ではありますが、簡単に言うと
「正しいこと+正しいこと=間違った結果」となる事例のことです。
たとえば「各家庭が貯蓄に励む」はそれぞれの家庭にとってはいいこと(ミクロの視点)であるはずが、マクロの視点で見たときには「購買力が下がり、貯蓄率は上がるが景気は良くならないため、収入減となる」というマイナス=間違った結果を招くってこと。
これって、経済ってことだけでは無く、いろいろと考えさせられる矛盾に当てはまったりします。
赤字ぎりぎりで仕事を受けた場合、一見仕事があるので従業員にとっては良さそうに見えても、赤字ボーダーぎりぎりでは、他の仕事で得た利益を補填せざるを得なく、結果的にプラスの利益にならない。赤字になることが推測できるなら受けない方が得策。
そんな事例に巡り会ったことがあって、僭越ながら「赤字になるなら受けない方がいいと思う」と意見させていただいたけど力及ばす(T-T)
そういった時に「合成の誤謬」なんて例に出しても、相手が「合成の誤謬を知らない」と一方通行になって話にならなかったりして(T-T)
時には「ミクロの視点」と「マクロの視点」で物事を図ってみるのも大切なことだろうと思います。